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場周アプローチ (じょうしゅうアプローチ) とは


 ランディングを行う際に、ランディング場の周囲を利用して進入コースをきめる方法で、
その経路がUの字になる事からUターンアプローチとも言われる。

ランディングアプローチにはいろんな方法があるが、複数のフライトでは各自がそれぞれ勝手な降り方をしていてはニアミスなど事故が発生しかねない。
その為、「今、そのパイロットが何をしているのか?」を誰でもが明確に判断できるようランディング方法を統一することが望まれていた。DHVでは場周アプローチを世界の標準とすべく呼び掛けており、日本ではJPAが中心となり、この方法を積極的に取り入れている。

ただ、特に日本のような狭い所では数々の制約が有り、そのまま採用できない場合もある。
例えば、ポジションと呼ばれる空域が民家の上空であったり、ダウンウィンドレグにあたる空域に電線が有るという場合もある。
この様な場所では、右場周アプローチに限定したり、変形した場周アプローチを採用したり、最悪、場周アプローチが出来ないエリアも存在する。
この様な所では特にローカルルールが定めてあり、このローカルルールが最優先されるのでフライトの際は予め調べておく必要がある。
(場周アプローチには左旋回を重ねていく左場周と、その逆である右場周があるが、ローカルルールで特に定めている場合を除き、普通は左場周アプローチを使う。)

場周アプローチはランディングへの進路を「一方通行化」と「標準化」する事でニアミスなどの事故を防ぐと同時に、高度処理の方法としても安全に確実にランディングできる理にかなった方法でもある。
場周アプローチの解説
場周アプローチ

1 ランディングしたい者はポジションと呼ばれる空域にはいる。
ポジションの空域はターゲットから左斜め45度の風上の場周付近。
この時の進入方法はS字飛行・ビックイヤー・などが考えられるが、他機との高度差を50m以上保ち進入しなければならない。
特に指定の無い場合、左旋回にて高度処理をする。

2 ターゲットの見下し角が45度近くになったらポジションを離脱してダウンウインドレグにはいる。
目安としてターケットの横を通過する際、45度の見下し角をとる。

3 ターゲットの見下し角30度付近で左ターンでべースレグにはいる。
4 ターゲットの見下し角15度付近でファイナルレグにはいる。
この時、少し進入高度が高いようであればブレーコードにて速度調整を行う。
「進入コースが高いかどうか?」の判断は静止点法(グライドパス判定法)を用いる。

各経路での見下し角により判断された高度は次のコース調整により修正する。
またその時の風の強さにあわせていく。

高度が低い場合でも対処方法はあるが、高い時ほど手段は多くない。この為、慣れるまでは高めの高度で進入し高度を調整した方がし易く、また安全である。
ベーシックな場周(Uターン)アプローチコース
1図 ベーシックな場周アプローチコース


2図は飛行高度が高過ぎる(低過ぎる)場合で、ポジション・ダウンウインドレグ・べースレグ・ファイナルレグと高度が高過ぎる(低過ぎる)と判明した時点でコースを長く(短く)修正してゆく。

進入高度が低すぎる・高すぎる場合の場周(Uターン)アプローチコース
2図 進入高度が低すぎる・高すぎる場合の場周アプローチコース
3図は風向きに合わせたコースの変化である。
しかし、よくあるケースとして、
サーマルブローなどによりフォロー(テールウインドー)が吹いた場合、それに合わせて逆のコースにはいると、フォローウインドは終わり、結果ハードランディグしてしまう、といった事故を見かける。
風向きが変わっても慌てず「どの位の周期でかわっているか?」「メインの風向きはどちらか?」などよく観察する必要がある。
また、パラグライダーはサイドウインドでもランディング可能で、あまり神経質にならない方がよいかもしれない。

風向きに合わせた場周(Uターン)アプローチコース
3図 風向きに合わせた場周アプローチコース

4図は、強風時のアプローチコースの例である。
強風になるに従い、Uの字の底になるベースレグは浅くする。
さらに強風の場合、Uの字のコースをとると風下に流されアウトサイドになる可能性が高まるため、高度処理はランディング場内でおこなう。
風速5〜6m/s以上の強風ではポジション・ダウンウインドレグ・ベースレグを意識せず、ランディング場の風下側には行かない。

強風の場合の場周(Uターンアプローチ
4図 強風の場合の場周アプローチコース













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